- TOEIC Part3がどうしても聞き取れない!
- Part3に有効な解き方のコツや勉強法が知りたい!
こんな人のための記事です。
簡単に自己紹介をすると、ぼくは数年前までPart3の会話をまったく聞き取ることができず、ほとんど当てずっぽうで答えるということも多い人間でした。
しかし、ある解き方のコツを押さえていく中で、今ではTOEICのリスニングで満点495点のところ420点をとるまでになりました。
まず、ほとんどの人のTOEIC Part3が聞き取れない原因は、会話のシチュエーションが想像できていないというところにあります。
本記事ではその対策として、どのような解き方のコツを押さえ、勉強していけば良いのかを解説していきます。
ぜひ、最後まで読んでみてください。
TOEIC Part3の概要
まず、簡単にTOEIC Part3の概要を確認しましょう。
Part3は会話問題です。2人または3人の会話を聞いて、3つ設問に答える形式です。
13会話×3設問=計39問で、リスニングセクションの中で最も多い問題数があります。
会話時間は30〜40秒と長く、長時間集中して聞くリスニング力が求められます。
Part3が聞き取れない原因:シチュエーションが想像できていない
冒頭でも言いましたが、Part3が聞き取れない原因はほとんどの場合、会話のシチュエーションが想像できていなことにあります。
たとえば、Part3で出てくる会話には、次のようなものがあります。
- 予定の確認
- 注文に関するトラブル
- 機器のトラブル
- 商品に関する問い合わせ
- ツアーの申し込み
- 病院の予約
- 求人関係
会話を聞きながらこのような場面を想像できているかどうかで、Part3の正答率はかなり変わってきます。
実際日本語で会話をする時でも、ぼくたちはシチュエーションを想像しています。(おそらく無意識ですが)
「この後どんな展開になるか」とか、「きっとこの人はこうするだろう」と予測を立てて会話しているのです。たとえば、次のような場面があります。
シチュエーション | 予測される行動 |
---|---|
パソコンが故障した | 業者に修理を依頼する |
重要な会議の予定が入った | スケジュールを変更する |
映画の無料チケットを持っている | 友達を誘う |
では、Part3で実際にどうやってこのようなシチュエーションを想像すれば良いのか?
これから紹介する解き方のコツを押さえください。
TOEIC Part3の解き方のコツ
Part3の問題を解く際に押さえておくべきコツは次の3つです。
- 冒頭の会話を聞くことに集中
- 設問の先読み
- 解答のリズムを崩さない
ここからは、それぞれ具体的に解説していきます。
冒頭の会話を聞くことに集中
冒頭の会話を聞くことで、シチュエーションを想像することができます。
具体的には、次のようなポイントに注目して聞いてみましょう。
- 話者の職業
- 会話している人たちの関係
- 会話のテーマ
冒頭でこの辺の内容が聞きとれていないと、設問に答えることは難しくなります。
なぜなら、たまたま聞こえた単語をもとに、設問に答えることになってしまうからです。
TOEICでは、会話に含まれていた単語と同じ単語を選択肢に含めて不正解を誘うパターンが多いので、それにまんまと引っかかってしまう恐れがあります。
逆に、「話者の職業」や「会話のテーマ」を聞き取れてしまえば、以降の会話は比較的スムーズに入ってくるので、設問の引っかけにもかからなくなっていきますよ。
設問の先読み
設問の先読みをすると、会話の展開が予想しやすくなります。
TOEIC Part3の設問では、次のようにある程度決まったパターンの問われ方をするので、よくある例を頭に入れておくと良いです。
- 会話の概要 (ex. What is the topic of the conversation ?)
- 具体的な内容 (ex. What does the man offer to do ?)
- 発言の意図 (ex. What does the woman mean when she says, “Thank you” ?)
- 今後の行動 (ex. What will the man probably do next ?)
- 図表に関すること (ex. Look at the graphic. Where will the meeting be held ?)
たとえば、What does the man offer to do ? という設問であれば、会話の中で、「男性が何をすると提案しているのか」に注目すれば良いですし、
What will the man probably do next ? という設問であれば、会話の終盤で「男性はこの後、何をするのか」に注目して聞けば良いということになります。
このように、設問の内容を事前に頭に入れておくことで、会話のどのような点に注目すれば良いかがわかるのです。
また設問の先読みをするタイミングは、
- 最初の会話 → ディスクリプションの最中
- その他の会話 → 前の設問が全て解き終わった後
のようにすると、無理なくリスニングや解答にも集中できます。
選択肢の先読みは不要
TOEIC Part3対策では設問に加え、よく選択肢も先読みすることを推奨されることが多いです。
しかし、ぼくは選択肢を先読みする方法はおすすめしません。その理由は2つあります。
- 全て読むのに時間がかかる(特に初心者の人にはきつい)
- 選択肢の3/4は嘘の情報が書いてあり混乱する
このようにデメリットが多いのです。
また、「世界一わかりやすいTEICテストの授業」でお馴染みの関先生も、選択肢は読まずに解答すると語っています。(動画4:32~)
関先生も言っているように、好みですが無理に選択肢まで見る必要はありません。
あくまで、800点や900点以上を目指す人が用いる方法の一つと思っておきましょう。
解答のリズムを崩さない
Part3では、解答のリズムを崩さないことが重要です。
ハードル選手は、一つのハードルまでの歩数が決まっているそうです。なので、一つのハードルを倒してしまうと、歩数が合わなくなって総崩れしてしまうことがあります。
これと同じようなことは、TOEIC Part3でも起こります。
1つの設問に時間をかけすぎて、解答リズムを崩してしまうと、本来正解できたはずの問題ができなくなることにつながります。
わからない問題があったら、適当にマークして潔く次の問題に進みましょう。
普段の勉強で、自分なりの解答リズムを立てルールを決めておきましょう。たとえば、次のような解答手順を試験中は守ると良いです。
- 設問3つを先読み
- 会話を最後まで聞く
- 設問の音声は気にせず、設問に解答
- 余った時間で次の会話の設問を先読みする
このような自分で決めた解答手順を崩さず、最後まで駆け抜けましょう。
また、よく会話の最中に設問や選択肢も見る人がいますが、このときは設問や選択肢は見ず、リスニングに集中した方が良いです。
なぜなら、会話の流れやキーワードを聞き逃してしまい、結果的に設問に答えられなくなるからです。
TOEIC Part3の勉強法:シャドーイング
TOEIC Part3の勉強にはシャドーイング が最も効果的です。その理由は次の通り。
- シチュエーションが想像しやすくなる
- 正しい発音が身に付き、聞き取れるようになる
ぼく自身は、このシャドーイングを取り入れた勉強でかなりリスニングの点数は伸びました。
具体的なやり方は、次の記事で紹介しているので参考にしてみてください。
シャドーイングで全然口が回らない!どんな方法が正しいやり方なの? シャドーイングにはどんな効果あるの? こんな人におすすめの記事です。 まずシャドーイングの効果について結論から言うと、英語の総合力(スピ[…]
Part3の勉強におすすめの問題集・アプリ
ここでは、TOEIC Part3の勉強におすすめな問題集やアプリを紹介していきます。
数ある教材の中から厳選しましたので、参考にしてみてください。
スタディサプリ「TOEIC TEST 対策コース」
スタディサプリ「TOEIC TEST対策コース」は、リクルートが提供しているTOEIC対策に特化した英語学習アプリです。
シャドーイングに対応し、録音機能もついているため、Part3の対策に最適です。
Part3だけではなく、TOEIC対策全般は、これひとつで十分と言っても過言ではありません。気になる人は公式サイトをチェックしてみてください。
またその効果や評判、詳しいコンテンツは以下の記事にまとめてあるのでこちらも参考にどうぞ。
スタディサプリ「TOEIC TEST 対策コース」って実際効果あるの? 使用者の評判や口コミが知りたい コンテンツはどんな感じ?メリット・デメリットは? 本記事では、このような疑問にお答えします。 ま[…]
TOEIC(R) L & R テスト 究極のゼミ Part 3 & 4
本書は設問のパターン別に問題が分けられているのが特徴で、本記事でも紹介した設問パターンをより詳しく学ぶことができます。
ゼミ形式でTOEICの講師と生徒が対話をしながら解説がされていくので、とてもわかりやすいです。
Part3・4だけに特化した勉強がしたいという人にはおすすめです。
まとめ
TOEIC Part3が聞き取れない原因と勉強法、解き方のコツについて解説してきました。
Part3の会話が聞き取れない原因は、会話のシチュエーションが想像できていないということに集約できます。
そしてその問題を解決するためには、以下のコツを押さえることが有効です。
- 冒頭の会話を聞くことに集中
- 設問の先読み
- 解答のリズムを崩さない
また普段の勉強では、Part3の問題を解いた後に、シャドーイングをやってみてください。面白いように英語が聞こえるようになりますよ。
ぼく自身もそうでしたが、Part3を苦手としている人は多いと思います。しかし、このパートは問題数が多いため、攻略すれば高得点を確実に狙っていくこともできます。
本記事を読んだことが参考になって、あなたのTOEICスコアが上がるきっかけになれば幸いです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。